またしても、仕事ばっかりしていたような...

またしても1カ月近く日記を休んでしまった。ここひと月、校正の仕事の方は年末進行やらなんやらで息つく暇もない忙しさで、睡眠不足が続いて身体はすっかりボロボロ、首や肩のこりに悩まされている。そんなこんなで、日記に対するモチベーション云々以前に、アップする余裕がまったくありませんでした。ここに書いて面白いような出来事もほとんどなかったしね。とはいえ、その合間にもライヴには時々顔を出した。やはり刻一刻と変わるナマモノ的世界、疎遠にしていると感覚を取り戻すのに時間がかかるし、定点観測みたいなことも必要。誘われていたのに体力がもたなくて直前に断念したものや、到着したら終わっていたものもいくつかあったけれど、それでもBOZO、いさじBAND、さかな+エマーソン北村梅津和時『冬のぶりぶり』の2日目、サボテンの『リバーシブルな音楽』などを聴いた。もっと行ったような気がしていたけれど、ちゃんと羅列してみるとそうでもないな、うん。


今日は朝からK社でF誌の校正。首尾よく定時で終了したので、その足で新宿ピットインのONJQのライヴへ。ここのところずっと大きな編成での演奏に集中してきた「大友良英ニュー・ジャズ〜」のプロジェクトだが、今夜は久しぶりの小編成、しかも今までで最小の編成、クァルテットの初演。まさに最小編成と言えるシンプルなバンドで、ここのところの大編成ではどうしても見えにくくなっていた一人一人の細かいアプローチが露わになったり、久しぶりの小編成のせいか共演者の出方を窺うように進行していく部分もあったりで、つぶさに観察していると非常に面白かった。

ONJQ(クィンテットの方)の時代、芳垣さんが急遽出演できなくなり、たまたま来日中だったジム・ブラックが代打で参加したことがあったけれど、今日はあの時の演奏がちょっと思い出された。いつものパーマネントなメンバーではなかったことで、"阿吽の呼吸"的な交歓が成立したドンピシャな演奏には必ずしもならなかったが、ジムのパワフルなドラミングがいつもとは違うアクティヴさをバンドの演奏に与えていて、そこに引き起こされる"噛み合わなさ"というかちょっとしたズレが新鮮で面白かった憶えがある。今夜の演奏はアドリブ・ソロがほとんどなかったせいか、あれをさらにアブストラクトにしたような原初的な趣きのアンサンブルだった。「濃密な試行錯誤の時間」とでも言えばいいのか、次回以降のこの編成でのライヴに大きな期待を抱かせるものだった。

ゲストはオプトロンの伊東篤宏さん。「Song for Che〜Reducing Agent」とアンコールの「Gazelloni」で、隙間だらけになったONJQの演奏に蛍光灯の明滅と共に小気味よいノイズを放出させて絡んでいて、カッコよかった。世界最強のクリスマス・イルミネーションでしたよ(笑)。


さて、年内は30日まで仕事。年明け5日には最初の〆切りがあるので、正月も当然自宅で仕事。てなわけで、まだ暫く忙しい日々が続いてまともに休めそうにないけれど、なんとか頑張らねば。