” Tiny Adventure with Strings ” vol. 4

今日は約4カ月ぶりの酒井俊 & String Trioのライヴ。しかし、この4カ月間ただ休んでいたわけではなくて、リハーサルを重ねたり、デモ録りのためにスタジオに入ったり、少しずつではあるけれどアンサンブルを充実させるために歩を進めてきた。新曲は今回のライヴには間に合わなかったけれど、それでも少なからず進歩と呼べる変化はあったと思う。あとはこの変化をライヴの現場でちゃんと活かせるかどうかだ。

先ずは昼12時に集合して、MANDA-LA2の近隣の練習スタジオでリハーサル。メンバーの急病で前回のリハが急遽中止となったので、アレンジの確認の為に3時間ほど今日のセット・リストに沿って曲のおさらい。細部と全体の進行を検証しながら、アレンジに微妙な改変を施したりしてみる。その後、会場に移動してサウンド・チェック。昼からみっちりとリハしたおかげで、メンバー全員すでに心地よく疲れている様子。

さて本番。最初はのんちゃんこと宮武希のステージ。ギターの今井忍さん、夫君でウッドベース松永孝義さんとのトリオで、南風のようなやさしい歌声を会場全体に浸透させていく。自身のオリジナルを中心に、小笠原古謡、ハワイアン、高田渡さんのカヴァーなどバラエティ豊かなプログラムなれど、ちゃんと一本芯が通っている感じ。

続いて我らが酒井俊 & String Trioの演奏。個人的なことを言えば、今まででいちばん安心して聴けるステージだったと思う。この4カ月の間に微妙だけれど小さくはない、そして確かな変化がこのバンド全体に起きている。アンサンブルとしての一体感が大きく強まり、歌と演奏の親密度もぐっと増したと思える。これまでの試行錯誤の成果、確かな手応えを感じる出来。初めてのお客さんが多かったと思うが、誰もがじっと聴き入っているのが伝わってくる。ありがたい。

終演後は今日の出演者にその友人らも加わって、暫し飲みながら歓談。前回は愚痴と反省が交錯する打ち上げだったが、今日はポジティヴで明るい話題中心でいい雰囲気。選曲、アレンジ、サウンドに演奏とString Trioの評判も上々。あとはお客さんがもっといっぱい来てくれれば言うことないのだが、その辺はまたオレが頑張らねば。