ノアラとヨッコラ

callithump2006-10-07

昨日、雨にあたったせいか、風邪を引いたよう。風邪の諸症状と言われるものがあまねく出ていて、朝からどうも調子が悪い。薬局で葛根湯のアンプルを買って、今日はおとなしく寝ていることにする。

寝床で、さかなの西脇一弘さんに先日いただいた『ノアラとヨッコラ』を、遅れ馳せながら読む。"おとぎ話"である筈なのに妙にリアリティが感じられ、物語の舞台になっている町が実際に世界のどこかにあるかのような錯覚を抱かされる。やや唐突な書き出しと、まだまだ物語には続きがありそうに思える終わりらしくない終わり方、そして文章が主人公の少年の一人語りの形態をとっていて語り口の視点にブレがないことも、そのリアリティに一役買っているのだろう。微熱と頭痛を抱えながらも一気に読んでしまった。

しかし、ヨッコラって熊だったのね。すいません、今までまったく気がつきませんでした。