内緒のミーティング Part 4 〜 Hey Joe!!

callithump2007-03-02

道沿いにコブシの蕾がほころび始めた遊歩道を歩いて、某プロジェクトの4回目のミーティングへ。今日はPさんといっしょに、共同プロデューサーをお願いしているDさんのプライヴェート・スタジオを訪ね、資料を吟味しながら細部にわたって具体的な制作方針を話し合っていく。Pさんとオレが作ったラフな設計図にはいろいろと迷いがあったけれど、Dさんと話すことによって悩みが解消したり、新しいアイディアが生まれたりする。いよいよ面白くなってきたけど、まだもう暫くは内緒なのだ。

夜は、KIKI BANDのレコーディングのため来日中で、わが町阿佐ヶ谷に滞在中のドラマー、ジョー・トランプに再会、いっしょに地元の行きつけの焼鳥屋に行き一杯やりつつ晩メシ。今日はおかみさんの代わりに娘が接客をやっている。暫く見ない間に随分と大人っぽくなったと思ったら、今日が二十歳の誕生日だと言う。う〜ん、この間まで中学生だと思っていたのに、いつもながら人様の子どもの成長ぶりには驚かされるよなぁ。近所のケーキ屋でちっちゃなバースデー・ケーキとちっちゃな花束を買って届けたら、破顔一笑、眩しいくらいに嬉しそうな顔をしやがって、こちとらもいいことしたよな気分にさせられる。

その後、ジョーを伴って下北沢「440」へ、こまっちゃクレズマのライヴを聴きに行く。対バンのスイス団のヴィオラの人、渋くてよかったな。さて、肝心のこまっちゃクレズマ、すごく久しぶりに聴いたけれど、素晴らしい演奏だった。緩急自在、阿吽の呼吸、アンサンブルの密度が高く、定期的にいっしょにやっていることはやはり違う結果を生むということを再認識させられる。新陳代謝が高いとでも言えばいいのか、ヴィヴィッドさの違いを先日のベツニ・ナンモ・クレズマーの演奏とどうしても較べてしまい、忸怩たる気持ちが再びにょっこりと首をもたげてくる。較べても意味のないことだというのは理屈でわかっているけれど、つい考えてしまうよなぁ。