” Tiny Adventure with Strings ” vol. 8

数日前に、猫が押入れの中で子どもを産んでいたことが発覚。暑いからと窓を開けっ放しにして寝たり、外出したりしてたら、ヤラレました。あ〜、今年もかよ! ゴロゴロと喉を鳴らしながらすりよってくる親猫に「おまえはうちの子じゃないでしょ!」と言っても、すでに後の祭り。仔猫の姿はまだ見てないけれど、鳴き声から推測するに少なくとも3〜4匹はいそう。親がちゃんとめんどうを見てるし、とりあえず暫くは静観することにする。

それはさておき、今日は2カ月半ぶりの" Tiny Adventure with Strings "。

今日のゲストはヤドランカ+鬼怒無月。ヤドランカさんに会うのは何年ぶりだろうか? 初めて会った14年前と変わらぬ美しい声と繊細な弦楽器の爪弾きで奏でられる涼やかな音楽。サズをこんなに上品に演奏する人をオレは他に知らない。彼女の出身地、旧ユーゴスラビア地域の現地録音のCDで聴ける伝統音楽でのこの楽器の使われ方は、知っている限りではおしなべてもっとワイルド。ここまで洗練された演奏は聴いたことがない。鬼怒君とのコンビネーションも以前にも増して親密度を高め、まさに阿吽の呼吸。

さて、お次は我らが酒井俊 & String Trio。今日の俊さん、気合いの入り方がいつもと違うみたいで、なんだか迫力を感じさせる。今までにない堂々とした歌いっぷりで、歌がストリングスを牽引している感じ。もちろんすべてがカンペキとまではいかないけれど、アンサンブルもインタープリテーションも一段上に行けたと言えると思う。関島岳郎君のアレンジによる新曲2曲も今までになかったテイストに仕上がり、ステージ構成や全体の雰囲気も趣きが少なからず変わった。このバンドの裾野をまだまだ拡げられそうに感じた夜だった。(セット・リストはhttp://www.callithump.info/cgi-bin/speevercgi/lightboard/light.cgi?をご覧下さい)

次回は7月31日(火)、ゲストは目黒美術館での個展も盛況だった原マスミ君です。お楽しみに!