北海道中膝栗毛 #3

callithump2007-07-29

朝食後、楽器にするための廃品集めと買い物を兼ねて、車で隣の松前町まで出かける。先ずは魚屋でお土産の買い物のついでに発泡スチロールのトロ箱を2つもらい、海岸沿いの空き家の前に積まれていた廃材木を何本か頂戴し、ホームセンターで足りない資材を購入、再び福島町へ戻る。松前は晴天だったのに、福島へ戻るとまたどんよりと曇っていて、時折小雨がぱらつく天気。すごい神通力だとまた感心。

ともさんは、拾ってきた廃材木と社務所の物置にあった鉄棒を切り、トロ箱の上に並べて楽器を作っていく。その後、ステージとなる土俵に移動し、旅館の隣の魚屋さんで借りてきた巨大なポリタンクをバスドラに、大小2つのポリバケツをタムタムに、ブリキの一斗缶をスネアにしてドラムセットを組み(函館から運んできてもらったドラムセット、使ったのはスタンド類とトップシンバルだけ)、社務所で借りた締太鼓と大太鼓、灯油用ポリタンク、昨夜の居酒屋で借りた昔の潜水服のヘッドを並べてもう1セット設置。他に錆びたフライパンや南部鉄箸の風鈴など、ほとんど現地で調達したものばかりで打楽器のセットが組み上がる。

さて本番。松前神楽の奏上の後、おおたかさんとともさんの登場。おおたかさんが歌い始めるとほどなくして霧雨になる。霊験あらたかさに三度感心。軽妙なアドリブと即興を織り交ぜながら、阿吽の呼吸で進められるステージ。2人ともNHK教育テレビでレギュラーをやっているだけあって、子ども連れのお客さんが多いし、子どもたちの反応がいい。アンコールでの宮司さんとの共演もこの3年で一番濃ゆいものになったのでなかろうか。今年も雨の中、途中で帰るお客さんはほとんどおらず、盛況の内に終了。

イカ刺しにつぶ貝と、打ち上げでまた海の幸を堪能。ちゃんこ鍋もおいしかった。今年も楽しませていただきました。福島町のみなさん、どうもありがとうございました。