『Bronze & Willow』制作記 #2

callithump2007-08-25

今日も今日とて吉祥寺のスタジオでリハーサル。今日のメンツは、近藤ダイちゃんの変則ドラムセットと関島岳郎くんのチューバによるリズム・セクションに、牧野琢磨くんのギターをフィーチャーしたクァルテット。どことなくヨーロピアン(?)でちょっとイナタい雰囲気のサウンドで、R&B風の曲に挑戦。狙い通りというか、それ以上に味のあるアンサンブルになって、これもレコーディングが楽しみ。

昨日も思ったことだけれども、ゲストを交えてセッションをしていると、ふだんはさらりと聴き流してしまっていた松本さんの曲の独自性が浮かび上がってくる。同じパートが1回目と2回目で微妙に違っていたり、通常は採用されないような特異な和声がピンポイントで使われていたりといったことが、アンサンブルを作る作業の中から、遅まきながら垣間見えてくるのだ。アルバムのために彼女の音楽を補完しながら、その秘密が少しずつ明らかになっていくような作業の日々。

さぁ、明後日からはいよいよレコーディング開始。

今日もリハ後は喫茶店でブレイク。関島くん、牧野くん、パンチといっしょに吉祥寺駅南口近くの「ボア」に行き雑談。白いカバーがかかった赤いビニールレザー貼りのソファと小さなテーブル、壁に飾られた東郷青児の絵が醸す独特の雰囲気は昔から変わらない。雑誌でよく紹介されているせいか、若いお客さんも多い。20年くらい前から吉祥寺で打ち合わせがあるとよく利用してきた店だが、今年9月末でついに閉店してしまうとのこと。残念。閉店までにあと何回来られるかな.....。