花見

callithump2008-04-02

昨日はエイプリル・フール。気の利いた嘘のひとつもつけないまま今年も終わりました。ていうか、そんなに暇じゃないしねぇ。

「ガソリンスタンドに列なんて、エイプリルフールみたいです」というメールを知人からもらう。自分的にはエイプリル・フールというより、オイル・ショックを思い出しますね(苦笑)。世の中では、昨日までの買い溜めと買い控えの位相が今日から逆転するらしい。政府のふがいなさは今に始まったことじゃないけれど、便乗値上げや買い占めによる品不足が市場を荒廃させないよう願います。

そういや、昨日からゴミの分別の方法も変わった。新しい分別方法が理解できていないのか、それとも変わったことに気がついていないのか、ウチの玄関の正面が集積所なのだが、回収車が去った後も回収されなかったゴミが山になっていて、ちょっと迷惑。ゴミの分別、大人の分別ですよ(←同じ字なのに読み方違う)。

で、今日。朝からよい天気だし、予定通りにお花見決行。玄関の対面のゴミの山もようやく回収されたし、めでたし、めでたし。

昨日のうちに買い出ししておいた食材で、朝から花見弁当の仕込み。今回は控えめに2〜3品程度にしておこうと思っていたのに、いざ買い出しに行ったらうまそうな春の食材があれこれと目についてしまい(しかも安い!)、結局いろいろと買ってしまいました。で、今日の人数ではとても食い切れない量の料理を作ってしまう。人呼んで「お料理体育会系」とは私のことです。

本日の献立は、甘海老の唐揚げ、筍とこごみの天ぷら、ほたるいかと菜の花のわさび醤油和え、わらびの胡麻和え、鶏だんごの甘辛煮、豚耳と香菜の和え物と煮卵、筍ごはんのおにぎり、それと、昨日銀座松屋でついうっかり買ってしまったドライトマト入りのパンとホースラディッシュ入りのクリームチーズ。これらを弁当箱に詰め、デュヴァルの大瓶と赤ワインも袋に詰めて、いざ出発。

今日のメンツは、近所のシンガーソングライター、秋山羊子ちゃんと彼女のスタッフの鈴木くん、それに北海道ツアーから帰還したばかりのバンドネオン奏者の小川紀美代さん。次回の" Tiny Adventure with Strings "(6月12日@吉祥寺MANDA-LA2)のゲストのみなさんですね、はい(羊子ちゃんの歌も、小川さんのサポートも、実にまったく素晴らしいですよ。みなさまのご来場をお待ちしています!)。

善福寺川緑地を川沿いにしばらく歩いて、適当な場所を見繕って地面に新聞紙を敷き、弁当を広げる。小川さんお手製のいなり寿司や北海道土産の「丸成のバターサンド」なども加わって、新聞紙の上はかなりにぎやかに。あ、でも、おかげでオレたちの座る場所、ないじゃん! え〜い、草の上に直座りでいいや。で、デュヴァルのエールをちびちびやりつつ、ゆっくりと遅い昼食。桜以外にも、山吹やレンギョウ木瓜などが咲いていて、足下にはムラサキナバナ、ホトケノザカラスノエンドウの紫色の花も見えて、あたり一面実に春らしく、すこぶるいい感じ。

途中ちょっと曇ったり、冷たい風が少し吹いたりもしたけれど、こんなにのんびりしたのは何日ぶりだろう? あぁ、今日はいい日だ。

そうそう、先週の下見の際にも目撃したけれど、鵜が1羽だけいるのを発見。ウミウかな? カワウかな? 魚影のないこの浅い川に潜って、一生懸命に魚を探している。鵜は水鳥なのに浮力が弱いという話を聞いたことがあるが、なるほど、水面に浮かんでいるときは無様にもほぼ背中まで水没している。テイク・オフするときもなんだか重そうで難儀な感じ。長々と水面を滑空してようやく飛び去っていった。しかし、通りすがりのオバサン方、鵜を見て「なぁに、あの鳥? カラスかしら? 黒いわよ」というご意見はいかがなものでしょうか? エイプリル・フールは昨日ですよ。

すっかりのんびりした後、帰路についた途端に携帯がなる。ここ数日待っていた仕事の資料がようやく送られたらしい。帰ったらそれを元にプロモーション用のマテリアル作りだ。しかも、明日の正午が〆切りだ。文字通り、束の間の休息になったけれど、リフレッシュは十分にできました。さ、やるぞ!